飯豊・朝日連峰(山形県・秋田県) |
昭和51年度夏合宿
(7月中旬の10日間)
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私は、何らかのクラブ活動をするつもりではあったが、まさかこのようなクラブに入部することになるとは思っていませんでした。ある先輩からワンゲル部はハイキングのようなものだと勧誘され、私はその実態を知らずに入部することになりました。
入部して間も無く新入生トレーニングワンゲリング(山登り)で現実を体験させられ、その後何度かの山行きを経験した後、最大のトレーニングである夏合宿が待っていました。
昭和51年度は飯豊・朝日連峰に4パーティを編成して縦走する計画が立てられ、私は朝日連峰の1パーティに組み入れられました。出発当日すべての荷物をザックに押し込んで担ごうとしても持ち上がらず、先輩に手伝ってもらってやっと背負うことができました。平地を歩くだけで足腰にずっしり負担が掛かかり、この先どうなるのか不安で一杯になったことを今でも鮮明に覚えています。
徳島から東京までフェリーに乗り、東京から山形まで急行列車で向かいました。憂鬱な1日半の旅行が終わり、いよいよブッシュに突入し山を登ぼり始めました。40sのザックが肩に食い込み、脈拍は200を超え、息は上がり、その後このうよなバテバテの状態が7日間続き行程などはほとんど覚えていませんでした。
7月下旬、4パーティがそれぞれの行程を終了して福島県の猪苗代湖に集合しました。皆、日焼けし、顔が腫れ、服装はボロボロで別人のように見えました。他の1年生とお互いの状況を話し合いよく生きておれて良かったと慰めあいました。
1年生にとって魔の夏合宿が無事終了したという安堵感で楽しい帰路に着いたように覚えています。
大雪・十勝連峰
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